内臓トレーニングでは、
「腎臓病は生活習慣の中から発症する。
したがって、体のしくみを理解したうえで、どんな生活をしていると腎臓病になるか考えることが必要だ。その関係性がわかれば腎臓病との付き合い方がわかってくる」
と考えています。
ところが、私たちは自分の体について理解しているつもりでも、いざ、むくみが出たり、関節が腫れたり、痛みがでてくると慌てて医者に駆け込んでしまいます。
今回は、腎臓病患者が、できるだけ避けたいと思っている、腎臓結石についてお話してみましょう。
この記事の目次
腎臓結石患者が増えた!
腎臓結石といえば、従来中高年の男性専門の病気と言われてきました。
しかし、近年は中高年の女性ばかりでなく、若い男女の患者も増えてきました。
理由は、食生活が豊かになり、肉や魚など動物性のタンパク質の摂取量が増えてきたことによります。
腎臓結石のできる原因とその症状
腎臓の機能が低下してくると、血液中に溜まった様々なごみを、尿として排出しきれなくなり、その一部が腎臓内に溜まってしまいます。
特に肉類から排出されるシュウ酸やリン酸は、カルシウムと結合して結石を作りだします。
この結石は腎臓から排出されたのち、尿管、膀胱、尿道を通って体外へ排出されます。このため、この結石を尿路結石とも呼びます。
この結石が尿管に排出されると、尿がスムーズに流れなくなり、突然尿意をもよおしたり、排尿後に残尿感が残ったり、尿管の壁を傷つけて血尿が出たりすることもあります。
このように、排尿に伴う不快な症状がさまざまに出てきます。
中でも一番不快なのは、七転八倒するほどの激痛です。
結石を防ぐための3つのキーワード
①肉類の取りすぎに注意しましょう
結石の元となるシュウ酸やリン酸は、適切な量をとっていれば、腸から便として体外へ排出されます。
肉類を取りすぎると、その一部は血液中に取り込まれ腎臓に溜まり、結石を作ってしまいます。結石を作らないことだけを考えると、野菜中心の食事にすることがいいのでしょう。
しかし、すでに腎機能が低下している方にとっては、逆効果です。
結石を、食事だけでコントロールするのはとても難しいのです。
②結石を流しだしたり、砕いたりするための運動をしましょう
もし結石ができてしまったら、結石を流し出したり、砕いてしまうための軽い運動 を勧められます。
昔から、推奨されている運動は縄跳びです。
ジョギングも含め、上下動のある運動が良いとされています。
腎臓病の指標であるクレアチニンは、筋肉に負荷をかけた運動を行うと数値が上がってしまうのが難点です。
③水分補給に努めましょう
水分不足になると、尿の濃度が濃くなり、結石を作りやすくなります。
水分を十分に取ることによって、尿の勢いが強くなれば小さな結石を流しだすこともできます。
これは、腎臓病の方にも有効な方法です。
ただ、飲むことだけに一生懸命になってむくみが出たという方もいますので、水分を取る目的を忘れないようにしてください。
上述した3つの方法はそれぞれ長所がある半面、指摘したような難点もあります。
ところが、内臓トレーニングは、長所は長所でいかし、上述した難点のすべてを解決してしまいます。
内臓トレーニングを行うと、血流がよくなるだけでなく、リンパの流れもよくするし、神経の伝達組織の活性化も図れるため、体液の新陳代謝も活性化して、トイレに行きたくなったり、1回の尿量が倍になるという効果も出てきてむくみも解消されるのです。
血流を改善することは、腎臓の細胞を元気にするだけではなく、体中に様々な良い効果を生み出すのです。
腎臓結石を防ぐまとめ
結石のためだけに一生懸命になると、腎機能を低下させることもありますから、ある本に丸々したら結石が治ったと書いてあっても、それが本当かどうかはわかりません。
たくさんの情報を精査し、用心深く体験し、自分の体を自分で管理できるように勉強していきましょう。