西洋医学が薬万能である歴史的背景

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はじめに
患者さんは、病気が進行すると、だるい、足がむくむ、高血圧など様々な症状が出てきます。お医者さんは、高血圧には降圧剤を、足のむくみには吸着剤をと、それぞれの症状に合わせて様々な薬を処方してくれます。薬は増えても病気は治りません。

 

スペイン風邪で約1億人が死亡

1918~1919年にかけて、アメリカのデトロイト市付近から「スペイン風邪(インフルエンザ)」が発生し、またたく間に全世界に広がりました。

たった2年間で、日本では39万人、アメリカで50万人、全世界では5.000万から1億人が死亡したといわれています。これにより第1次世界大戦の終結が早まりました。世界中が、人的被害はもちろん、経済的にも大きな打撃を受けました。
 

 

抗生物質の開発は近代医学の金字塔

今の医療は病気のほとんどを治せない2

スペイン風邪の終結後、約10年を経て1928年にペニシリンという抗生物質(抗菌薬、抗ウィルス薬などの総称)が開発され、インフルエンザをはじめ様々な感染症を克服できるようになりました。

これにより、ヨーロッパはペストを一掃することができました。日本でも、結核や、コレラ、日本脳炎などの根絶に成功しました。現在では、死亡率の高いエイズやノロウィルスなどの治療もできるようになりました。

このように、現代の医学では、新しい細菌やウィルスが発見されても、それに対応する抗生物質を開発しさえすれば、感染症を退治することが可能となりました。

抗生物質の開発は、20世紀西洋医学の金字塔といってよいでしょう。
 

 

西洋医学は病気を研究して薬で治す

抗生物質の開発以後、西洋医学はそれぞれの病気ごとに研究を深め、それぞれの病気に対応する薬を開発し、その薬を利用して治療に当たるようになりました。

例えば、糖尿病には血糖値を管理する薬、脳卒中には血栓を溶かす薬、高血圧に降圧剤、腎臓病には吸着剤、認知症には抗認知症薬と、パーキンソン病にはドーパミン補助製剤などがあります。

このように、西洋医学では抗生物質の発明によって感染症を克服した成功体験から、薬万能の医療が発達しました。
 

 

あとがき

西洋医学の成功体験の失敗は、薬に頼るだけにとどまりません。治療が一つの病気に一つの薬から出発したことから、人体の全部を関連付けて治療を行う習慣がありません。糖尿病の専門家は糖尿病だけ、腎臓病の先生は腎臓病だけを見ており、人体全体を見たり、病気相互の関連性を見ながら治療することはほとんどありません。

 

 

 

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当協会は、健康法「内臓トレーニング」の普及を目的に設立されました。この健康法は血液やリンパの流れを促し、神経の情報伝達機能の活性化を図ることにより、自然治癒力を高めるものです。