尿酸値を下げる3+1の方法

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内臓トレーニング実践者は、血流改善や腎臓病の食事療法に励むことによって、着実にクレアチニンや尿素窒素などの数値を改善しています。
しかし、実践前の相談者の中には、どうしても尿酸値が下がらないが何か良い方法はないかとの相談が絶えません。

今回は、尿酸値を下げる方法について述べてみましょう。

 

尿酸を溜めないことが大切

尿酸とは、プリン体というホルモンが分解されたときの廃棄物のことをいいます。

人体は、プリン体を再生するために一定量の尿酸を体内に蓄え、余分な尿酸を腎臓を通して排出しています。
この余分な尿酸が、体内に溜まると尿酸値が高くなり結晶化して、痛風を発症したり、糸球体を傷つけるなどの悪さをすることになります。

ですから体内に余分な尿酸を溜めないようにすることが大切です。

 

痛風の元凶であるプリン体とは

プリン体という酵素は細胞の中にあり、遺伝子を構成する部品として重要な役割を果たしています。

人体には60兆個の細胞があると言われていますが、この細胞は、生まれてから死ぬまで一生使い続けることはありません。
細胞は日々更新され、約3ヶ月で古い細胞から新しい細胞に生まれ変わります。
これを新陳代謝といいます。

この新陳代謝の折、壊れた細胞の中にあるプリン体が肝臓で分解されて尿酸になります。

 

尿酸値を下げる3+1の方法

体内に尿酸を溜めないためには、以下の3プラス1の方法があります。

  1. 尿酸をきちんと排泄する体質作りに努めよう
  2. 出来るだけアルカリ性の食品を取ろう
  3. 毎日2リットルの水分を取ろう

①尿酸をきちんと排泄する体質作りに努めよう

尿酸値を気にする人は、出来るだけプリン体を含む食べ物をとらないようにしますが、プリン体の8割は体内で作られているので、尿酸値を下げるには、余分なプリン体を体内に溜めない体づくりが重要です。

暴飲暴食を続けていると、血液中に糖が充満し高血糖状態となります。
高血糖の状態が続くと、インスリンというホルモンが機能しなくなり、尿酸を排出できなくなってしまう体質になり、尿酸を体内に溜めてしまいます。

したがって、高血糖な状態を解消することが大切です。
太っている人は痩せる努力をしましょう。

プリン体の多い食物がどうのこうのというよりもまず食事の量を減らすことが大切です。

②出来るだけアルカリ性の食品を取ろう

尿酸を溜めない体質作りを助けるために、出来るだけアルカリ性の食品を取りましょう。
尿酸とあるように、体が酸性になると尿酸値もあがり、尿も酸性になります。

ですからアルカリ性の食品を出来るだけ多く取りましょう。
代表的な食品としては、ほうれん草にんじんなど緑黄色野菜と、海藻類大豆食品などがあります。

ただ、腎臓病患者の場合は、これらの食品をむやみに取ることは控えること。
カリウムのとりすぎは危険ですから血液検査表を見ながら基準値に収まる範囲内で摂取しましょう。

なお、皆さんの最も好物である肉や魚介類は酸性食品ですから出来るだけ控えましょう。

③毎日2リットルの水分を取ろう

尿酸の排出方法に、尿酸を水で溶かして尿として排出する方法があります。

ところが、尿酸は水に溶けにくいのです。
それでも水分を取ればそれなりに尿酸は溶けて排出されます。

水分の取り方を説明しましょう。

1日に、水を2リットル飲みましょう。
しかも、1回に200cc程度を、日に5回に分けて飲むと効果的です。
朝起きてコップ1杯、夜寝る前に1杯とお腹の空いたときを見計らって杯を重ねましょう。

人間は1日に3リットルの水分を必要としています。
私たちは通常、食事で1リットルの水分を取っています。
あと、2リットルを意識して飲んで尿酸を少しでも排出する努力をしましょう。

+1 お酒を嗜む人へ2つの忠告

その1:ビールを避けて焼酎を!

お酒を飲む人は、よくビールを避けて焼酎を飲めと言われます。
要するに、ビールや日本酒、ワインなどの醸造酒をやめて、焼酎やウィスキーのような蒸留酒を飲むことを勧められます。

蒸留酒の方が醸造酒よりも、プリン体が少ないのは確かです(下表参照)。
しかし、アルコールの分解はプリン体によって行われ、そのプリン体が尿酸をつくるし、乳酸も一緒につくられます。

この乳酸という物質は、尿酸の排泄を妨げるはたらきがあり、アルコールを呑むことは、2重の意味で尿酸値を上げてしまうことになります。

【参考】アルコール飲料のプリン体の量
ビール     5.0~15.0 mg/100mL、
焼酎      0 mg/100mL
ウィスキー   0.1 mg/100mL
日本酒     1.2 mg/100mL
紹興酒     11.6 mg/100mL
ワイン     0.4 mg/100mL (帝京大学薬学部による)

その2:「プリン体0」の発泡酒の落とし穴

発泡酒の中に「プリン体0」を売り物にしているものがあります。
「プリン体0」のうたい文句は大変魅力的です。

しかし、プリン体は0であっても、アルコール度は4.0~5.0です。
ですから、例え「プリン体0」であっても、その発泡酒を1リットルも2リットルも飲めば、当然、尿酸値は高くなってしまいますので気をつけましょう。

この理屈は「糖質0」の発泡酒にも当てはまります。

 

尿酸値をさげるまとめ

生来の気質が真面目な方は、尿素窒素の数値を下げるために、プリン体の含まれる肉や魚を避けて、野菜ばかりの食事に走りがちです。
人によっては更に、サプリメントを飲んで仕上げをしようと努力をします。

しかし、このように、あまり偏った食事を続けると、かえって栄養バランスを崩し、結果として尿酸値をあげてしまうことになります。

尿酸値を下げるためには、まず痩せましょう。
そのためには、まずバランスの取れた食事を心がけること。
その上で、ラーメンを食べるなら3分の1を残すなど、食事の総量を減らしましょう。

それでも下がらない場合は、プリン体の多い食品を控えましょう。