食事療法だけでは透析を避けられない

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セミナー終了後の個別面談の席で、

「え!食事療法をやっていても透析になってしまうの?」

と驚いた人がいました。

この人はクレアチニンが1.2で、食事療法に熱心に取り組んでいるようでした。
まだまだ内臓トレーニング実践者の中にも

「食事療法さえ頑張れば透析は無い」

と思い込んでいる人がいます。

なぜ食事療法だけでは、透析を避けられないかお話しましょう。

 

食事療法の取っ掛かりは

腎臓病と診断された内臓トレーニング実践者の多くは、医師から

「まだ初期の段階ですから様子を見ましょう。ただ、塩分は控えめにしてください」

といわれるようです。

このためか、腎臓病患者の食事療法は、塩分を控えめにするところから始まります。
しかし、それ以上のアドバイスが無いため、数値が徐々に上がっていきます。

塩分を控えてもそれ以外の食べ物に関しては無頓着な人が多く、数値の上昇を気にする人はほとんどいません。そんな中で、数値上昇に危機感を持った、わずかの人だけがタンパク質の制限に気付くようになります。

 

タンパク質の制限を厳しくしよう

腎臓病の食事療法で最も大切なのは、タンパク質の摂取量を厳しく管理することです。

人体を構成している細胞は、タンパク質を消費し、老廃物として人体に有害な尿素窒素を血液中に排出します。

腎臓病機能が衰えてくると、血液中に排出された尿素窒素は体外に排泄されず、血液中に残ってしまいます。
誤解を恐れずに言えば、血液に混じって尿が体中を巡っているのと一緒だといえましょう。
血液中に尿素窒素が増えれば増えるほど尿毒症の症状が激しくなり、それに比例して腎臓の機能が破壊され、最後は透析になってしまいます。

 

人間は生きていく限りタンパク質を必要としている

腎臓の機能が衰えれば衰えるほど、タンパク質の摂取量を少なくして腎臓機能の保護を図る必要があります。
しかし、腎機能が衰えてしまっても、生きていくためにはタンパク質を取り続けなければなりません。

ここは大切なところですからもう一度繰り返します。

「腎臓を生かすためにタンパク質を取らない、しかし、生きるためには最低量のタンパク質は必要」

この葛藤を繰り返しながら行き着く先は透析ということになります。

いわゆるマイナスのスパイラルに入ってしまい、抜け出すことができなくなってしまうのです。
ここに、食事療法だけでは透析を避けられない理由があります。

 

食事療法だけでは透析を避けられないまとめ

冒頭の、驚いた患者さんのように、透析にならないようにするには、病気の初期段階から食事療法をすることが大切です。

ただし食事療法だけでは、病気の進行を遅らせることが精一杯で、クレアチニンの数値を下げたり、現状を維持することはできません。

クレアチニンの数値を維持するには、現在働いている腎臓の細胞をより元気にすると共に、瀕死の状態にある細胞の復活を目指すしかありません。

ここに血流改善をして腎臓細胞にたくさんの栄養と新鮮な酸素を送ることの必要性があるのです。