多くの問題を抱えている”透析”と”移植”

Pocket

あなたは、

「透析は怖い」
「移植を希望」

と考えていると思いますが、なかなかその実態を知る機会がありません。
透析と腎臓移植に関する問題点のごく一部について、お伝えします。

 

透析になると厳しい食事制限が待っている

保全期の腎臓病患者さんは、尿毒症の症状が激しくなると、止むを得ず透析に入ることになります

尿毒症とは、尿の毒が血液中に溜まり、体中を駆け巡っている状態ですから、意識不明になって倒れてしまうこともあります。

血液透析とは、血液中に溜まった尿毒素を、ダイアライザーという機械によって排出することです。
透析直前の、尿毒症に苦しんでいるときに比べると、透析に入った直後は、血液中の尿毒素が取り除かれて様々な症状が改善されたり、食事制限が緩くなり、体も気分も病気から開放されたような気分になるといいます。

 

透析は腎臓の全ての機能を失うことになる

透析に入ると腎臓の機能を、ダイアライザーが代行するので、腎臓は徐々に自らの機能を失っていきます。

皮肉なことに、透析で腎臓が楽になるのではなく、わずかばかり残っていた腎臓の機能を全て奪われていってしまうのです。

しかし、ダイアライザーは腎臓の全ての機能を代行することは出来ません。
腎臓の機能が失われると、血圧の管理、ミネラルの調整、尿酸値の管理などができず、様々な制限が出てきます。

 

透析前より更に厳しく制限される食事。

例えば、水分摂取量の制限があります。

透析に入ると尿を排出できなくなりますから、厳しい水分管理が求められます。
このため、透析前は1日2リッターを飲むように指導されますが、透析に入ると1日の水分摂取量を500〜700ccに抑えるよう指導されます。

透析になって一番辛いことの一つに、水を自由に飲めないことがあげられています。

この他、リンやカリウムなどのミネラルの制限もきつくなります。
これら様々な制限は全て患者さん自身が管理しなければなりません。

管理を怠れば、死に直結しており後がありません。

1f3cc17bc7cce73cea554d9cff910bf0_s

 

2つの腎臓移植手段

腎臓病患者さんの多くは腎臓移植を希望されています。
確かに透析よりも腎臓移植の方が体の負担は軽くなります。しかし、腎臓移植にも様々な課題があります。

日本の医療制度下では、2つの方法があります。

生体肝移植

家族や友人知人の腎臓を貰って移植する方法。

本人同士が合意すれば、即座に移植することができます。
近年は、素晴らしい免疫抑制剤が開発されたことにより、血液型が違っても移植が可能になり、夫婦間での移植が増えてきています。

腎臓提供者の死亡時に腎臓を貰って移植する方法

日本では、腎臓提供者が年間約,1200人と少ないのに対して、腎臓を貰いたい人は年間約13,000人と、多くなっています。

両者の数が極端に違うため、近年は、移植を希望してから10年経っても移植ができなくなってきています。提供を受けられるのは透析患者さんだけとなっており、透析前の患者さんには提供されません。

 

移植しても定期的に病院に通う必要がある

 
k01
 
移植された腎臓は他人のものですから、親からもらった自分の腎臓のように体にはなじみません。

ですが、近年では医学が進歩し、移植された腎臓の生着率は90%を超える様になりました。
患者さんにしてみれば、生きた腎臓が戻ってきたことによって、健常人と同じ日常生活ができるようになります。

しかし、他人の臓器であるため、患者さんの体は移植された腎臓を排除しようと攻撃します。
このため、定期的に病院に通って、大量の免疫抑制剤の投与を受けることになります。

 

移植腎の寿命は5〜10年、壊れたら再度透析に戻る

免疫抑制剤の投与を続けても、体内の腎臓の壊れた環境は変わっていないため、移植された腎臓も同じように壊れていき、いつかは寿命が尽きてしまいます。

その寿命は人によって異なりますが5年から10年と言われています。

寿命が尽きると再度透析に戻ることになります。

 

あとがき

今まで述べてきたように、透析も腎臓移植をしても、様々な課題があり完璧な治療はありません。

親から貰った腎臓が一番です。
今ある腎臓を大切にしていきましょう。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

当協会は、健康法「内臓トレーニング」の普及を目的に設立されました。この健康法は血液やリンパの流れを促し、神経の情報伝達機能の活性化を図ることにより、自然治癒力を高めるものです。