透析を巡る医師と患者の意識の乖離(かいり)

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医師には、透析導入基準があり、それに基づいて治療を行っていることを説明しました。
もう一度その基準を要約しておさらいしてみましょう。

透析導入の3つの観点

  1. クレアチニンの数値
  2. どんな症状が幾つ出ているか
  3. 病気が、日常生活にどの程度支障を来しているか

このように、明確な基準はあるのです。

 

透析を巡る医師の思いと患者の願い

前述したように、透析導入には明確な基準があります。

医師は、この三つの観点に基づいて、スムーズに透析に入れるか、透析に入った後も質の高い生活が維持できるか、予後の見通しなど、病気を総合的に捉え、患者の一生を見通して導入時期を判断しています。

それに対して、患者側は、クレアチニンの数値だけで病気を判断したり、自覚症状が出ていないことを理由にしたり、仕事との関係などを理由にして透析に入る事を嫌がります。
嫌がる理由を突き詰めると、患者が自分の病気を良く知らないため、お医者さんのように病気を総合的に、しかも客観的に捉えることが出来ないことにあります。

ここに、

「今、透析に入った方が、後の生活が楽ですよ」

と言う医師の考えと、

「日常生活を壊されたくない」

と言う患者側の願いにズレが生じてしまいます。

 

透析を拒否する人々

内臓トレーニング実践者の中には、透析に入る事を拒否している人が何人かいます。
透析を拒否する人は、以下の三つに大別されます。

  1. 「日常生活を壊したくない」と思う一心から、現実逃避をし、根拠もなく自分の我がままを貫こうとする人
  2. 酒も飲まず、好きな肉も食べずに長生きしたってしょうがないとか、趣味の野球を捨てるよりも、激しいトレーニングを積んで試合に勝ちたいなど、透析よりも自分の趣味を選んだ人
  3. 今まで長い間悔いのない人生を送ってきた。年齢が高いので透析で苦しむより今の生活を大切にして天寿を全うしたい人

 

透析覚悟で、腹を括って準備に入る人々

それに対して、

「腎臓病になればいつかは透析になる」

と現実を直視し、限りある腎臓を出来るだけ大切に使って長生きをしたいと願う人達がいます。

内臓トレーニングを実践する人たちは、残された腎臓を大切に使うために食事療法に取り組み、腎臓再生のために内臓トレーニングに励んでいます。

「突然、透析に入る」と言われて慌てふためくより、「いつかは透析になってしまう」と腹をくくり、その日に備えて今をどう生きるか覚悟を決めましょう。

生き方が決まれば、目標が生まれます。
目標が決まれば目標に向かって積極的に生きていく力が湧いてきます。

そして、医師の言葉に耳を傾ける余裕も生まれてきます。

 

おわりに

患者さんが透析に入ると言われて慌てないための心構えについて述べてみました。
だいぶ高いところからの説教となってしまい恐縮しています。

ただ、この考えは、筆者が考えた空論ではなく、内臓トレーニング実践者の姿をお伝えしたまでです。
参考になれば幸いです。